2014年 11月 27日
線路は続く、或いは幽霊列車に乗って |
廃線跡や休止線を追って撮影していると、「兵どもが夢の跡」と詠った芭蕉の句を思い出す。
私は、鉄道がまだ国策だった時代に思いを馳せる。
当時最も効率的な陸上輸送手段は、鉄道だった。ムラにはレールが敷かれ、駅が建ち、マチの中心となった。
廃止された駅舎、路盤、隧道、橋脚など、さまざまに見てきた。
それらは、そこに鉄道が確かに走っていたことを伝えてくれる遺跡である。
廃線跡に惹かれる理由は、自分自身まだ分からない。
ただその場では、かつてそこにあったものの"ユウレイ"みたいなものを感じ、背筋がゾクゾクしたのだった。
by casual_train
| 2014-11-27 03:05
| 鉄道写真